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離婚について弁護士に相談するとき、準備しておくことは?

2019年08月28日
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離婚について弁護士に相談するとき、準備しておくことは?

平成28年(年間)の高崎市で提出された離婚届の件数は、622件でした。同じ年に出された婚姻届の数が1872件でしたので、単純に比較するならば、3組のうち1組は、結婚しても離婚していることになります。

離婚も人生の選択肢のひとつとして浸透した現代において、離婚について弁護士に相談してみようと思う方もいるのではないでしょうか。しかし、相談にも時間に限りがあるだけでなく、相談料もかかります。今回は、弁護士への相談に際して、準備しておくとよい点について弁護士がお伝えします。

1、弁護士に相談できる時間は意外に短い

  1. (1)相談時間はだいたい30分から1時間

    離婚について弁護士に相談したい場合、初回相談無料の弁護士事務所を利用したり、法テラス、弁護士会、役所で実施されている無料相談会を利用したりすることで、気軽に弁護士に相談することが可能です。
    しかし、弁護士に相談できる時間は、30分や1時間などと決められています。特に初回相談無料の事務所の場合は30分に設定されている場合も多いため、あらかじめ質問事項などが明確でないと、聞きたいことが聞けないまま終わってしまう場合が少なくありません。

  2. (2)依頼する弁護士を探す機会にも

    実際に離婚したいと考え、弁護士に離婚の交渉、調停、訴訟の対応をお願いしたい場合には、弁護士を依頼する必要があります。初回無料相談の事務所や無料相談会は、気軽に相談ができることももちろんですが、依頼する弁護士を探す場として活用することもできます。

    依頼する弁護士を探すには、ある程度突っ込んだ相談をした方が、その弁護士との相性などをみることもできるでしょう。特に、離婚事件の場合には、各家庭の事情や環境、背景等のプライベートな部分に踏み込む必要があることに加えて、各家庭の事情等の違いにより、とるべき手段や解決方法が大きく異なります。そのため、相談の前にきちんと準備しておく必要があります。

    それではどのような準備をすべきでしょうか。具体的な点からみていきましょう。

2、「なぜ離婚したいのか?」を明確に

なぜ、離婚したいと思っているのでしょうか。弁護士への相談時には、離婚したい理由を明確にしておくことで、より具体的な相談が可能になります。
そもそも、離婚も、結婚と同様、双方の合意があれば、離婚することができます。しかし、一定の理由があれば、裁判などで相手の同意がなくても離婚することができるようになります(民法第770条)。
また、離婚の理由によって、慰謝料請求などが可能かどうか、ご自身が離婚に際して有利かどうかなどを判断してもらうことが可能です。

具体的には、不倫を配偶者がした場合、有責配偶者(不倫をした側)への離婚請求をすることができますし、慰謝料請求も検討できます。
反対に、ご自身が有責配偶者の場合はそもそも離婚請求が認められるか、どうしたら離婚に応じてもらえるのか、慰謝料請求を受ける場合があるかどうかなどの回答を得ることができるでしょう。

意思を明確にするとともに、相手が有責配偶者ならば、有責配偶者であることを証明づける証拠をそろえておくとよいでしょう。たとえば、不倫の場合は、写真やメール、SNSの履歴等があります。証拠は日々の生活などによって失われやすくなるからです。どのようなものが証拠になるかなどは、弁護士に相談してアドバイスをもらうことも可能です。

また、弁護士に離婚の理由をきちんと伝えようと思うと、自分の考えもおのずと整理されます。離婚の意思やその強さをはっきり自覚することも可能になるというメリットもあります。

3、夫婦の財産状況を把握しておく

離婚を切り出し、相手が応じた場合には、財産分与の取り決めが必要になります。住んでいる自宅をどうするのか、生命保険はどうするか、など細かいことまで決めなくてはなりません。

離婚を切り出すことで、相手が、財産を隠したり、財産の開示に応じなかったりすることも多々あります。そのため、離婚を考えているのであれば、離婚を切り出す前に、互いの収入状況や銀行口座、不動産や株、美術品、車などの共有財産を調べ、書き出しておくことをおすすめします。
そのうえで、相談時までにまとめていただければ、弁護士が抜けている項目を指摘することができます。財産分与の金額で離婚しようかどうか迷っているような場合には、財産状況を把握することが非常によい判断材料となります。

また、このとき借金の状態も確認しておきましょう。
というのも、財産分与は、夫婦間のプラスの財産とマイナスの財産を合計して、プラスがある場合に請求できるものだからです。
たとえば、住宅ローンが多額であり、他の財産とあわせても住宅ローンが上回る場合には、財産分与の請求ができなくなる可能性があります。
また、配偶者が負っている借金の保証人になっているような場合、借主が保証人から外れることを認めてくれなければ、離婚をしても保証人を続けなければいけません。

夫婦の財産状況の整理は、初回の相談時までに準備できていなかったとしても、離婚をするのであれば今後弁護士との相談において必要となります。できるだけ早いうちから取り掛かるようにしましょう。

4、一番聞きたいことは何か?

弁護士へ相談すると、法律知識や他の離婚案件などを担当した経験に基づいた回答を得ることができます。

しかし、本当に疑問に思っていることについて聞かないと、納得できる回答が得られないおそれがあります。この相談で一番聞きたいことは何かをはっきりとさせてから相談に臨むようにしましょう。

一番聞きたいことが分からない場合は、まず、紙に疑問点を書き出すなどしてみましょう。 たとえば、慰謝料について聞きたい場合、そもそも慰謝料請求できるのかどうか、金額はどのくらいなのか、というように、気になることが複数浮かんでくるかと思います。
養育費について聞きたい場合は、金額や、子どもが何歳になるまで払うのか、病気になった場合はどうなるのか等が疑問点になりやすいです。親権が得られるかどうか、得た場合のメリット・デメリットなど、疑問や不安は多岐にわたるため、聞きたいことをはっきりさせておかないと、聞けないうちに相談時間が終わってしまう可能性が高いです。
聞くべきことをはっきりさせて、メモしておくようにしましょう。

さらに、その相談内容として、弁護士が適切なのかどうかも考えてみるとよいかもしれません。たとえば、配偶者の喫煙が気に入らず、禁煙してくれなければ離婚したいなどというケースでは、まずは禁煙カウンセラーに相談する方が適切な場合があります。DVを受けていて身を守るために逃げたいといった場合には、保護してもらえる行政機関等の方が適任かもしれません。

弁護士には、離婚したいとなった場合に、金銭面で有利に交渉するには、離婚するにはどうしたらいいか、などという法律面での相談をすると、的確な答えをもらえます。
ただし、上記のようなケースでも、どこに相談したらいいかわからないといった場合は、まず弁護士に相談していただくのもよいでしょう。状況に合わせて適切な相談先を提案することも可能ですし、その後実際に離婚するとなった場合には、相談者の状況を把握してサポートすることができます。

今一番聞きたいことは何かを明確にした上で、気負いすぎず気軽に相談をしてみましょう。

5、まとめ

弁護士に相談をしたいと思っている方の中には、離婚をしたらどうなるかといった漠然とした不安を持っている方から、本気で離婚をしたいと決意している方まで、さまざまな状況の方がいます。
相談を受ける弁護士側としても、ある程度相談者が準備したうえで相談にのぞんでもらうと、相談者にとってもより効果的な回答を弁護士は提供することができます。

もちろん気軽に相談することも可能ですが、一番聞きたいことを明確にして相談することで、相談時間を有意義に活用することができるでしょう。

離婚したいのに応じてもらえない、そもそも離婚したら自分の生活は経済面でどうなってしまうのかなど、離婚についてお困りの方は、ベリーベスト法律事務所・高崎オフィスまでお気軽にご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

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